きのこと名乗ったからには、かごに入れ。

ベトナム移住を目ざす、植物栽培者2人のブログです。ステイホーム期間にベランダで家庭菜園を始めました。

最高のベトナムコーヒーを淹れよう part 1 (コーヒー粉からフィルターまで)

 

1. ベトナムコーヒーって何?

ベトナムコーヒーをご存知でしょうか?その名の通り、ベトナム生まれの独特なコーヒー文化で、非常に濃くて苦いコーヒーと甘いコンデンスミルクを混ぜて飲むコーヒーのことです。僕は今までハンドドリップのブラックコーヒーにしか興味がなかったのですが、ベトナムでこのコーヒーを飲んで人生観を揺さぶられるほどの衝撃を受けました。少し長くなりますが、ベトナムコーヒーの淹れ方も説明しているので、ぜひ読んでいってください。

ベトナムコーヒーはいろいろなスタイルで出てきます。いくつか例を載せています。

フィルター (フィン) 付きで出てきたり、

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プラカップで出してくれたり
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グラスに入ってきたり。

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ベトナムコーヒーは、いろいろなスタイルで提供されます。

日本で飲むとこんな感じです。基本はフィルター付きの小さいグラスでサーブされて、コーヒーが全部落ちたらクラッシュアイス入りの大きなグラスに入れて飲むスタイルが一般的です。

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このベトナムコーヒー、とにかく甘くて苦いので好き嫌いが分かれそうですが、一度ハマると抜け出せなくなるくらい病みつきになります。あのベトナムコーヒーの味をどうにか再現したいと思い、ここ2年くらい最高のベトナムコーヒーの淹れ方をじわじわ研究していました。

自宅で淹れても何か物足りない・何か違うと思っている方、ぜひお試しください。

 

2. 材料は?

まず、コーヒーの粉は定番のチュングェンがおすすめです。

Sang Taoシリーズの1は、かなり苦味が強くて野蛮な味がします。なんというか、土の味がします。ベトナムの道端のローカルカフェで、100円 (2万ドン)くらいで出てくる味です。ある意味では、気軽にローカル感が味わえるともいえます。

このSang Taoシリーズ、日本から買えるものは1~5の5種類でしょうか。それぞれ微妙に違うのですが、基本的に数字が大きくなるほどマイルドになっていきます。

5になると、外国人が多いカフェで200〜250円 (4万〜5万ドン)で出てくる味になります。やっぱり飲みやすさが全然違います。コーヒー自体の香りもかなり華やかなので、もしベトナムコーヒーに飽きても、ドリップで淹れるとまた美味しく味わえます。なので、僕のオススメはまず5から買うことです。

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Amazonで買えるものだと、KUKUコーヒーもおすすめです。これはブレンドがいくつかあるのですが、ベトナムブレンドがSang Taoの1をややマイルドにした感じです。個人的には、1よりも若干甘みというか香りが華やかな印象です。人によっては、1よりもややクセがあると感じるかもしれません。

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とりあえず、最初はSang Taoの5を買うことをおすすめします。ドリップで飲んでもまずまずの味なので、潰しが効きます。

粉の次はフィルター (フィン) を買います。フィルターも無数に種類があるのですが、最初はなんでも良いと思います。ただ、個人的なおすすめは、一番下の抽出部と粉を入れる部品が一体になっているものです。この写真だと真ん中の銀色のフィルターです。ちなみに、左の赤いフィルターは部品がすべて取り外せます。右のものは、ネジで内蓋を留めることができ、抽出度を調整できます。
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真ん中のものをおすすめする理由は、ベトナムコーヒーのフィルターの複雑さにあります。ベトナムコーヒーはフィルターが全部で4つのパーツに分かれています。外蓋、内蓋、フィルター部、抽出部の4つです。パーツがすべて分かれていると自由度は髙いのですが、問題が1つあって、表面張力でフィルターの間からコーヒーがこぼれてしまったり、うまく落ちてこなかったりします。

なので、一番下の抽出部と真ん中のフィルター部がセットになっているものをおすすめします。下の写真の赤いフィルターは、洗った直後に水を拭かないで抽出すると、表面張力で一番下の抽出部にコーヒーが溜まって溢れてきます。その代わり、自分で抽出の加減を調整できたりして自由度は高いんですけどね。

ネジ付きのやつは抽出度を調整しやすく、便利に思うかもしれませんが、最初はネジの締め具合がかなり難しいです。ネジで中の内蓋の締め具合を調整するのですが、締めすぎると一滴も出てこなくなりますし、ゆるすぎると薄いコーヒーになってしまいます。この締め具合の調整に結構な時間がかかってしまって、慣れるまで毎回違った味のコーヒーになってしまいます。再現性の問題です。
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次に、ベトナムコーヒーのコンデンスミルクです。基本的に何を使ってもらっても大丈夫です。森永のコンデンスミルクは、いつでも買えるからお手頃です。よく使っています。
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ですが、さらなる高みを目指すなら迷わずこれを選ぶべきです。

ビナミルクのおじいちゃん。

コンデンスミルクは何を使ってもあまり影響はないのですが、これは違います。明らかに味の密度が濃くなったのがわかります。森永に比べて甘みが強いし、後に残らない印象を受けます。かなりゆるいので、液体ミルクとコンデンスミルクの中間という感じです。

難点は内容量380gで缶というところです。森永ミルクの2倍くらい入っているので、使い切るのがかなり大変です。毎日飲み続けたり、きちんと保存できる方は、これを使うのが良いと思います。

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以上で準備は整いました。

次に淹れていきましょう。 

part 2に続く。

gororo2nyangororo.hatenablog.com