きのこと名乗ったからには、かごに入れ。

ベトナム移住を目ざす、植物栽培者2人のブログです。ステイホーム期間にベランダで家庭菜園を始めました。

バナナ繊維の可能性―カンボジアのポーチとバナナのデニム―

突然ですが、Ashiというブランドをご存知ですか?

Ashiはバナナ繊維を加工してポーチを作っているカンボジア発のブランドです。実はここ、日本の企業なんです。カンボジアを旅行して初めて知りました。そもそも、バナナの繊維を加工して生地にするなんて、あまりに衝撃的でこれ買っちゃいました。

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このポーチはだいたいiPhone 8と同じくらいの大きさです。コンパクトなので、僕はカードケースに使っています。また、耐水性もあるということで、多少に水に濡れても大丈夫のようです。何よりも、バナナペーパーは独特な手触りがとても魅力的で、「ゴワゴワしてるんだけど植物繊維の柔らかさもある」という不思議な触り心地です。本当にバナナからできてるんだなあ、ということを触るたびに実感させられます。

アップにしたところです。生地がゴワゴワしているように見えますが、独特の手触りで手によく馴染みます。でも、ガッシリしていて耐久性もありそうです。

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Ashiは、kumaeという会社によって運営されているようです。

Kumae| 挑戦の、その先へ

Kumaeはバナナペーパーの可能性に注目し、カンボジアの雇用機会の創出や貧困問題の周知に積極的に取り組んでいます。ファッションアイテムを買うとき、デザインの素晴らしさは一番の購買動機ですが、やっぱり今の世の中だと「エシカル」であることも考えたいものです。おしゃれなものや材質に優れたものは簡単に手に入ります。でも、せっかく選ぶなら、少しでも自分のお金が格差や環境の改善につながるものを選びたいですよね。

僕はこのポーチをシェムリアップのオールドマーケットにあるAshiの店舗で買いました。スタッフさんはカンボジアの方だったのですが、とても丁寧に熱心に説明してくれました。このポーチがすべてバナナから作られていること、バナナの木を加工することは難しいこと、とても環境に配慮していること、などなど。実際に、バナナの木から作られた繊維も見せてくれました。触ってみると、とてもふわふわです。日常的に目にするコットンのようで驚いた記憶があります。

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カンボジアに行った際は、ぜひAshiを尋ねてみてください。壁を埋め尽くすポーチの数々に圧倒されること間違いなしです!カンボジアのお土産にも最適ですね。

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ちなみに通販でも買えます。カンボジアまで行かなくても大丈夫です。

kumae.handcrafted.jp

小さいポーチ (僕が買ったサイズ) は、850円で買えます。大きい方でも1350円とお手頃なお値段。デザインの数が多くて見てるだけでも楽しくなりますし、たくさんコレクションするのも楽しいかもしれません。コースターやペンケースも売っています。送料も激安です。ちょっとしたプレゼントにもおすすめです!

特に肌寒い季節は、南国カンボジアの風景を思い浮かべて少しだけ暖かい気持ちになれるかもしれませんね。

バナナコットンを使ったデニム 

ふと思い出したのですが、バナナを使ったプロダクトは、デニムブランドのJapan Blue Jeansでも開発されています。

バナナでデニムを作ってみた – ETHICAL PRPDOCT – | デニム研究所

Japan Blue Jeansは海外展開が盛んなこともあり、もともとエシカルな製品に対するこだわりが強い傾向にあります。コートジボワール綿を使うところなんて、まさに環境と人道と品質へのこだわりを感じさせます。それでも、まさかバナナでデニムを作るとは!驚きです。

実際の製品はまだ見ていないのですが、写真を見る限り、かなりネップ感の強い生地ですね。店員さんによると、見た目の割に柔らかくてふわふわしているらしいです。独特な履き心地とのことです。

Ethical ストレート / 12.5oz コットンバナナデニム | デニム研究所 by JAPAN BLUE

いつか僕も買ってみたいところなのですが、お値段が若干高いところがネックでしょうか。やはり、環境に配慮した製品というのはコストが上がる傾向にありますし、値段の上昇は避けられないのですが、それでもやや高いかなあという印象です。でも、間違いなく面白い試みなので、買ってみたいところです。