きのこと名乗ったからには、かごに入れ。

ベトナム移住を目ざす、植物栽培者2人のブログです。ステイホーム期間にベランダで家庭菜園を始めました。

最高のベトナムコーヒーを淹れよう part 2 (淹れ方編)

part 1はこちらをどうぞ!

 

gororo2nyangororo.hatenablog.com

3. 淹れ方は?

まず粉の量です。ここが何よりも肝心です。ここが再現性を高めるうえで、一番重要な部分です。

ポイントは絶対にケチらないこと。

多くのサイトには10g前後と書いてあるのですが、それだとかなり薄くなってしまうように思います。また抽出の時間も早くなってしまい、長時間放置した紅茶のような味になってしまうことがしばしばあります。なので、最初は18gくらい入れるのがおすすめです。そこから徐々に減らしたり増やしたりして、好みの濃さに近づけると良いです。濃い目が好きな僕は、22gくらいで落ち着いています。また、ベトナムコーヒーは粉で送られてくるので、どうしても劣化が早くなってしまいます。なので、できる限り新鮮なうちに早く飲み切るためにも、一杯の分量を増やして美味しいベトナムコーヒーを味わう方が良いと思います。

このスプーンはいっぱいに入れて12gなので、八分目で計量して2杯分いれるとだいたい20g前後です。

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次に、内蓋の抑える強さが肝心です。

ポイントは、猫がびっくりしないくらいの強さで3回トントントンと人差し指で叩くこと。

それ以上強く抑えると、永遠に出てこないことがあります。2時半に淹れて、10分後くらいに飲もうと思っても、抽出が終わるのは3時半なんてこともあります。それ以下だと、逆に薄く出すぎて、24時間煮詰めた紅茶みたいな液体を飲むことになってしまいます。

コーヒーの粉を入れて、内蓋で抑えるときに、外蓋を下に敷いておくと粉がこぼれなくて、掃除の時に便利です。

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粉の用意ができたら、グラスにコンデンスミルクを入れていきます。量は適当でも良いのですが、だいたい0.5cmくらいで、うっすら底に溜まったくらいが無難かと思います。もし薄かったら継ぎ足せば良いのですが、濃いと取り返しがつかなくなってしまいます。

まずは0.5cmくらいが無難です。

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次から、実際にお湯で淹れていきます。まずは蒸らしです。

ドリップコーヒーは基本的に湯量20g~30gで蒸らし30秒が基本と言われますが、ベトナムコーヒーは10~15gで1分くらい蒸らすのがベターかな、と考えています。コーヒーのガスを抜くというよりも、粉をしっかり湿らせて形を付けるというイメージです。ベトナムコーヒーの粉は内蓋で軽く抑えているだけなので、粉の密度が非常に低い状態です。その状態だとお湯がすぐに落ちてしまって、コーヒーの味をしっかりと抽出できないため、最初に蒸らしてコーヒー粉の密度を高めておきます。クセ付けのようなイメージです。なので、少し長めに蒸らしましょう。

しっかり湿らせないと、淹れた後にフィルターの中で粉がバラバラに散ってしまいます。下の写真は蒸らし後の様子です。斜めに傾いていますね、、、

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だいたい1分くらい蒸らしたあとは、お湯を注いでいくだけです。ポイントは、お湯を注ぐときは必ず回しかけるようにすること。一箇所だけに注ぐと、対流で内蓋がフワリと浮いてフィルターの中は粉まみれになってしまいます。内蓋が外れた後のフィルター内は惨劇です。湯量はフィルターいっぱいまで注いで構いません。これは抽出後、数分くらいの写真です。少し減ってきていますね。

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フィルターいっぱいにお湯を注いだら、あとは外蓋をかぶせて待つだけです。うまくいけば10分くらいで落ちきります。本場ベトナムだと15分くらい待たされている人もいました。それよりも早かったり遅かったりした場合は、粉の分量と内蓋の強さを調整して、ベストな量と位置を見つけてみてください。

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コーヒーが全部落ちきったら、そのまま飲んでもいいですし、氷を入れてアイスにしてもいいですね。ホットで飲んでも結構美味しいです。冬場はホットでそのまま飲むことも多いです。

 

4. ベトナムコーヒーの魅力

ベトナムコーヒーはなんといっても時間がかかることが魅力です。普通に生活していると、時間がかかる=良くないと思ってしまいがちなのですが、忙しい毎日の中で、15分くらいコーヒーが落ちるのを眺めて過ごすのも悪くないです。砂時計のようにポタポタ落ちるコーヒーを眺めていると、毎日の暮らしに少しだけゆとりが生まれたような気がします。もちろん、味も魅力ではありますが、ベトナムコーヒーの一番の良さは日々にゆとりを与えてくれることなんじゃないかな、と僕は思っています。